2011年04月18日
4/18(月)曇後雨;『チェスをする女』

若い女性が人生の予習として読むのもよし、男性が伴侶の変化を理解するために読むのもよし、ですが、この本に限り、ヒロインと同じ年代の女性が、自分自身の、年齢からくる変化を、よりよく理解し、予想して、加齢により得られるものを自分の人生に最大限、生かすための参考書として、最高だと思いました。
『チェスをする女』ベルティーナ・ヘンリヒス著、筑摩書房
40を過ぎてからチェスに出会ったヒロインが、チェスという仮想思念の世界に浸る快感に目覚め、眠っていた才能を開花させる物語です。
信頼しきれる師匠との出会いや、才能を開花させるまでの周囲の冷ややかな視線と、影なる援助。
チェスの男性的な所(囲碁や将棋も然り)と、河合隼雄の中年女性における男性性の目覚めの解説を知っていると、よりうなずける話でしょう。
私なんか、40の手習いにはまった者の一人として、ヒロインに思い入れきって物語の世界を楽しみました。。
写真は、近所の保育園の桜です。
Posted by モリアオ41 at
23:40
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